物価上昇が減速、経済活動も活発化

(ケニア)

ナイロビ発

2024年03月07日

ケニア国家統計局が2月29日に発表した2024年2月の消費者物価指数(CPI)上昇率外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは前年同月比6.3%だった。交通(10.8%)、住宅・水・電気・ガス(8.4%)、食料・飲料(6.9%)などは引き続き高水準にあるものの、トマトや砂糖、メイズなどの食料価格が下がり、CPI上昇率は2022年3月以来の水準に落ち着いた。

通貨シリングは、2024年2月初旬のユーロ債およびインフラ債起債(2024年2月20日記事参照)を受けて、下落から反転して以降、主要な通貨に対する為替レートが安定しており、3月5日の中銀レートは1ドル=143.83シリングと2023年8月時点の水準まで価値を戻している。

ケニアのスタンビック銀行が2024年3月5日に発表した同年2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは51.3となった。前月から1.5ポイント改善し、景気判断の境目となる50を6カ月ぶりに超えた。同行は農業、製造業、サービス産業で経済活動が活発化し、新規受注が増加したとしている。

(佐藤丈治)

(ケニア)

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