米国立科学財団、最先端研究助成プログラムの助成地域発表、フロリダ州の半導体産業も選定

(米国)

アトランタ発

2024年02月07日

米国国立科学財団(NSF)は1月29日、最先端研究助成プログラム「NSF地域イノベーションエンジン(NSFエンジン)」を創設し、フロリダ州オセオラ郡ネオシティーの非営利団体BRIDGが主導するフロリダ中央部半導体イノベーションエンジンを含む10件を選んだと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

NSFエンジンプログラムは、CHIPSおよび科学法(CHIPSプラス法)で認可されたプログラムで、主要な技術重点分野で学際的、共同的、実用志向、あるいは橋渡し的な研究や技術開発を推進することを目的としたもの。経済的・社会的な影響をもたらす解決策を生み出せるような研究機関や企業などによって構成する地域連合を支援するために、各NSFエンジンは10年間で最大1億6,000万ドルの助成金交付を受ける。同プログラムは2022年5月に開始し、700件近くの申し込みを経て、最終的に次の10件を選定した。

今回選定されたフロリダ中央部半導体イノベーションエンジンでは、フロリダ州中央部の主要な研究機関や地方自治体、非営利団体、経済・労働力開発パートナーが連携し、半導体先端パッケージング産業のリショアリングを支援する。まずは、セントラルフロリダ大学、フロリダ大学、ベルギーの半導体研究機関imecによる先端パッケージング、セキュリティー、極限環境での異種集積マイクロエレクトロニクスシステムに関する5つの実用志向の研究プロジェクトを支援する予定だ。

NSFエンジンを主導するBRIDGのジョン・アルゲアー最高技術責任者(CTO)兼暫定代表は「今後数年間にかけてパートナーと緊密に協力し、包括的な地域の半導体製造、先端パッケージング、マイクロエレクトロニクスシステム産業基盤をともに育成し、成長させることを楽しみにしている」と述べた。また、オーランド経済パートナーシップ(注)のティム・ジュリアーニ代表兼最高経営責任者(CEO)は「この1年半だけでもフロリダ州と連邦政府から5億ドル以上の投資を受けたことにより、オセオラ郡ネオシティーはかつての単なるアイデアから、重要な産業クラスターを支える経済エンジンへと変貌を遂げようとしている」と述べた。

(注)フロリダ州中央部のブレバード、レイク、オレンジ、オセオラ、ポーク、セミノール、ボルシアの7郡とオーランド市を代表する非営利官民パートナーシップ。

(檀野浩規)

(米国)