台湾スタートアップ、チリのエネルギー大手と提携、電動スクーター販売開始を発表

(チリ、台湾、コロンビア)

サンティアゴ発

2024年02月15日

台湾のゴゴロ(Gogoro)は131日、チリのエネルギー大手コペック(COPEC)との戦略的提携により、2024年第2四半期(46月)をめどに、チリとコロンビアで、電動スクーターのバッテリー交換システム「ゴーステーション(GoStation)」の設置と電動スクーター販売を開始すると発表した。

Gogoroは、電動スクーターの開発・販売に加え、バッテリーの交換システムなどを運営する台湾のスタートアップ企業。同社のウェブサイトによると、エネルギーの流通、貯蔵、利用に関して、従来とは根本的に異なるソリューションを提供することで、都市が直面する課題に取り組むとしている。さらには、電気エネルギーへの障壁を取り除き、あらゆるライディング・エクスペリエンスを向上させることで、スマートモビリティーの促進と持続可能な都市ライフサイクルへの移行を加速させることを目的としている。

GoStationは、電動スクーター用のバッテリーを交換式で提供するサブスクリプションサービスで、ユーザーは充電を待つ時間やバッテリー買い替えの手間を省くことが可能だ。料金体系は各ユーザーのニーズに合わせたサブスクリプション形式で、既にチリ首都圏州のビタクラ区では試験的な導入が開始している。一方、COPECは、Gogoroのバッテリー交換システムの設置場所になり得るガソリンスタンド網をチリ国内だけでなく、コロンビア、エクアドル、パナマ、ペルーなどで展開している。

写真 COPECのガソリンスタンドに設置されたGoStation(ジェトロ撮影)

COPECのガソリンスタンドに設置されたGoStation(ジェトロ撮影)

Gogoroの電動スクーターの販売は、チリやコスタリカなど中南米の複数国で、メルセデス・ベンツなどの販売代理店を務めるカウフマン(Kaufmann)が担うと発表されている。

(岡戸美澪)

(チリ、台湾、コロンビア)

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