北米最大級の旅行博がニューヨークで開催、JNTOなど出展
(米国、日本)
ニューヨーク発
2024年02月28日
北米最大級の旅行博「ニューヨーク・トラベル・アンド・アドベンチャー・ショー(New York Travel & Adventure Show、ニューヨーク旅行博)」が1月27~28日、米国ニューヨークで開催された。旅行に関心を持つ一般の来場者向けに、各観光地のブース展示やセミナーが開催されたほか、旅行アドバイザーや旅行関係事業者向けのプログラムも行われた。主催者発表によると、展示会には約300社・団体が出展し、2日間で2万4,262人が来場した。
同展示会は、前身の展示会である「Travel Expo」から2011年に名前を変え、レジャーや体験を重視した展示会として再スタートし、旅行が好きな個人と旅行関係者をつなぐ機会として開催されている。2024年は全米各地で9回の旅行博が予定されており、既に開催されたニューヨークとロサンゼルスについては、日本政府観光局(JNTO)が日本ブースを構え、日系企業が出展した。
展示会には米国内外の観光地や旅行関係事業者が出展しており、各国政府や自治体、各観光地の観光客誘致担当者が主体だった。地域別では、米国内観光地の出展者が多かった一方、アジア、東欧、アフリカなど世界中からも出展があった。ある米国州政府の観光担当者は「本イベントには毎年出展している」と述べており、米国内での観光誘致に本イベントが活用されているもようだ。
日本からは、JNTOによる日本ブース(注)、公益財団法人東京観光財団、福島県が出展した。JNTOが運営するブースには、14の自治体関係者ならびに民間企業が出展した。初日には来場者が相撲の取組を体験できるイベントを開催するなど盛況で、JNTOの日本ブースが「Best In Show – International Pavilion」賞を受賞した。
出展者の1つである神奈川県庁の担当者は「ブースには両日あわせて500人程度が来場した」と話す。日本ブースを設置したJNTOニューヨーク事務所では「今年の来場者の特徴としては、すでに日本に行く予定がある人が目立ち、『どこを訪れるのがよいか』といった、具体的な計画を立てるための質問が多く寄せられた」と評価している。
(注)JNTOによる日本ブースへの出展者は下記のとおり(14団体)。日本ブースへの出展者は、JNTOによる審査を経て決定した。
イ・デ・ヤ、インサイドジャパン・ツアーズ(InsideJapan Tours)、一般財団法人自治体国際化協会(CLAIR)、ANAホールディングス、HISインターナショナル・ツアーズ(HIS International Tours)、沖縄県、神奈川県/横浜市、京王プラザホテル、東海旅客鉄道(JR東海)、日本航空(JAL)、日楽座(阪神コンテンツリンク)、兵庫県、和歌山県高野山・熊野古道、ワンダートランク・アンドカンパニー(wondertrunk & co.)
(石井英久)
(米国、日本)
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