BYD、ハンガリーで新エネ車生産拠点を設置
(中国、ハンガリー)
広州発
2024年01月04日
中国の新エネルギー車(NEV)大手の比亜迪(BYD)は12月22日、ハンガリー南部のセゲド市にNEVの完成車生産拠点を建設することを発表した(2024年1月4日記事参照)。同拠点は段階的に建設し、現地に数千人規模の雇用を創出する見込み。
同生産拠点は世界的に先進的な設備と高度に自動化された生産プロセスを採用し、世界をリードするNEV完成車生産拠点を構築する計画で、現地経済の発展を牽引し、中国とハンガリー間の技術交流とイノベーションを促進する。また、BYDの全産業チェーンの優位性により現地のグリーンサプライチェーン構築をサポートする。
BYDによると、ハンガリーは欧州の中央部分に位置し、欧州の重要な交通要所で、自動車工業の発展で古い歴史を有する。発達したインフラと成熟した自動車産業の基盤を持つことが生産拠点建設のきっかけとなったという。
BYDは2016年10月に、ハンガリー北部のコマロム市にバス生産工場の建設を発表し、2017年4月から生産開始した。BYDによると、同工場は中国のNEVブランドがヨーロッパで建設した初の電気自動車(EV)工場となった。
中国自動車工業協会の発表によると、BYDの2023年1~11月の生産台数は前年同期比66.2%増の273万6,259台、販売台数は同64.3%増の268万3,374台だった。
(梁梓園)
(中国、ハンガリー)
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