ベンガルールで日本食イベント開催、大盛況に

インド南部ベンガルールで11月26日、「ジャパン・フード・フェスト2023（Japan Food Fest 2023）」と題した日本食イベントが開催された。会場となった市内のホテルは多くのインド人や日本人でにぎわい、一時入場規制を設けるほど盛況だった。

同イベントは前年に続き、在ベンガルール日本総領事館が主催した。前年は約1,700人の参加、今回は推定で約2,000人が参加したとみられる。ブース出展は20社で、日清食品やサントリー、現地和食レストランなどが参加した。日本人シェフによるサーモンの解体ショーや日本酒試飲イベントも行われ、来場者の注目を集めた。イベント中はビールやカクテルを日本食と合わせて楽しむ姿が多く見られた。

出展した企業からは、「新型コロナ（ウイルス）禍前のにぎわいが戻ったようで、うれしい。日本食がインドで広まるきっかけになることを願う」と、イベントに対する期待が寄せられた。インド人来場者の1人は「日本食に興味はあるが、ベジタリアンに配慮したメニューがあるか不安だった。今回のメニューには配慮されたものがあり、うれしい」とコメントした。

インドは食品に対する規制が厳しい上、ベジタリアンやビーガンが多く、食に対して保守的といわれることが多い。他方、ベンガルールは食の多様性に比較的寛容で、酒や牛肉も入手可能な都市だが、日本食レストランは市内35件（ジェトロ調べ）にとどまる。酒や着物などと合わせ、文化としての日本食の広がりも期待される。

（岩井澪佳）