カルナータカ州、医療など知識産業都市の建設構想を発表

(インド)

ベンガルール発

2023年11月28日

インドのカルナータカ州政府は11月11日、知識・医療・イノベーション・研究都市(Knowledge、Healthcare, Innovation and Research City:KHIR都市)を建設する構想を公表した。州都ベンガルール中心部から約40~60キロ離れた場所に1,000~2,000エーカー(約4.05~8.09平方キロ)の広さで段階的に開発する計画だ。同州のM.B.パティル大・中規模産業・インフラ開発相が明らかにした。

同大臣は11日、X(旧ツイッター)にも計画の概要を投稿し、3,000億~4,000億ルピー(約5,400億~7,200億円、1ルピー=約1.8円)の投資と8万人以上の新規雇用の創出や、州内GDPに対し1兆ルピーの貢献を目指すと表明している。

構想では、ベンガルールを医療関連のハブ拠点として強化、新規雇用創出や優秀な人材の集積を目指し、国内外から病院、研究機関、大学、民間企業の誘致を目指す。カルナータカ州には、インド国内の60%のバイオテクノロジー企業や、350社超の医療機器メーカー、医療機器部品部材メーカーの集積があり、毎年7,500人超のバイオテクノロジー専攻の新卒人材を輩出している。

プリヤンク・カージ農村開発相兼情報技術・バイオ技術相は、KHIR都市は医療、知識産業、国際研究センターの起業家が一堂に会する場所になるとし、メディカルツーリズムを促進する新政策も計画されていると述べた。

(大野真奈)

(インド)

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