11月1日から出入国時の健康申告が不要に

(中国)

北京発

2023年11月02日

中国税関総署は10月26日、「健康申告の最適化と調整に関する公告」(税関総署公告2023年第151号)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表し、2023年11月1日午前0時から、これまで中国への出入国の際に一律に課していた健康申告(「中華人民共和国出/入境健康申告書」の記入、注)を不要にした。ただし、発熱やせき、嘔吐(おうと)、下痢、呼吸困難、皮疹、原因不明の皮下出血など感染症の症状がある場合、または感染症に罹患(りかん)しているとの診断がある場合は、出入境時に税関に自己申告を行うことが求められている。

自己申告を行った場合は、税関による体温測定、疫学調査、医療診断、サンプリング検査などの実施に協力する必要がある。隠蔽(いんぺい)や検査逃れがあった場合は、それに対応する法的責任を負う。また、感染症を拡大させた者、または感染を拡大させる重大な危険性のある者は、相応の刑事責任を負うとしている。

(注)2023年8月30日から、日本から中国への渡航前48時間以内の抗原検査またはPCR検査は不要になったが、「中華人民共和国出/入境健康申告書」の記入は必要で、過去14日間の滞在先や健康状態などの申告を義務付けていた(2023年8月29日記事参照)。

(趙薇)

(中国)

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