ジェトロと日本国税庁、日本酒造組合中央会が連携、「ProWine Shanghai 2023」に初出展

(中国、日本)

上海発

2023年11月20日

中国本土最大のワインとスピリッツの専門見本市「ProWine Shanghai 2023」が11月8~10日に上海新国際博覧センターで開催された。日本を含む世界32カ国・地域から約660事業者が出展し、3日間で来場者数は27,363人に上り、前回比81.7%増となった。

ジェトロは日本国税庁(NTA)、日本酒造組合中央会(JSS)と連携して初めてジャパンパビリオンを設け、48社の日本産酒類メーカーや輸入業者、現地代理店が出展した。会場では試飲や商談、カクテルバー、セミナーなどさまざまな形式で、日本の清酒、焼酎、梅酒、ワインなど300SKU(注1)以上の日本産酒類が展示された。中国市場に初めて登場する新商品や日本の人気酒蔵の限定品なども出展した。最終日の10日には、日本酒造組合中央会(JSS)が「多彩なフレーバーを持つ日本の蒸留酒:本格焼酎と泡盛」と題したセミナーを開催し、来場者の注目を集めた。

来場したバイヤーからは、「今回のジャパンパビリオンは日本風のデザインで、日本に来た感じがする。出展企業が集中しているため、ワンストップで商品の仕入れができる」「より品質の高い、製造方法にこだわった日本酒を探している」「店で売りたい日本酒が見つかった」「本格焼酎は糖質ゼロ、プリン体ゼロ、低カロリーという特徴があり、他のアルコールと比べたメリットを初めて知った」といった声が聞かれた。

出展企業からは「この展示会を通じて、自社ブランドのアピールができ、今後の商品開発に役立つ意見を得られた」「ProWineは有力な専門見本市で、専門的なバイヤーが来場するため、確度の高い商談ができた」という声が寄せられた。

ジェトロはジャパンパビリオンでの商談機会を充実させるため、事前に出展企業について、オンラインカタログサイトのChina Japan Street(注2)に掲載した。また、同サイトを中国のバイヤーに紹介し、サイト内の商談申し込み機能を活用して、会期中と会期後のオンラインで商談予約を随時受け付けた。

写真 ジャパンパビリオン内のジェトロブース(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオン内のジェトロブース(ジェトロ撮影)

写真 ジャパンパビリオン内の日本国税庁(NTA)ブース(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオン内の日本国税庁(NTA)ブース(ジェトロ撮影)

写真 ジャパンパビリオン内での日本酒造組合中央会(JSS)のセミナー(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオン内での日本酒造組合中央会(JSS)のセミナー(ジェトロ撮影)

(注1)SKUは、Stock Keeping Unitの略で、受発注や在庫管理を行う際の最小単位。

(注2)China Japan Streetは、ジェトロが招待した中国バイヤー専用のBtoBのオンラインカタログサイト。詳細はこちらPDFファイル(1.4MB)を参照。

(孫麗娜)

(中国、日本)

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