米国17州の知事、イスラエルを支持する共同声明を発表

(米国、イスラエル)

ニューヨーク発

2023年10月18日

米国ニューヨーク(NY)州のキャシー・ホークル知事(民主党)は10月16日、超党派17州の知事を代表して、連邦議会のパトリック・マクヘンリー下院議長代行(共和党、ノースカロライナ州)、ハキーム・ジェフリーズ下院少数党院内総務(民主党、ニューヨーク州)、チャック・シューマー上院院内総務(民主党、ニューヨーク州)、ミッチ・マコーネル上院少数党院内総務(共和党、ケンタッキー州)、の4人に共同書簡PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を送った。

書簡は、17州(注)の知事がイスラエルと連帯して支援し、ハマスによるテロ攻撃を非難する内容となっている。その上で上院議会に対して、イスラエルやエジプトなどの大使を含む人事の承認を急ぐこと、州・自治体が反ユダヤ活動から宗教施設やユダヤコミュニティーを守るための予算を確保することを求めた。また、米国人の安全な帰還を確実にするため、米国務省と協力することを表明した。

マコーネル上院議員は17日、上院議場において、「バイデン大統領が明日(18日)、イスラエルを訪問すると聞き勇気づけられた」とした上で、「バイデン大統領は、テロ集団の戦争遂行能力を破壊するためにイスラエルが取らなければならない困難で必要不可欠な措置に対する、われわれの支援への支持を表明する必要がある」など、イスラエルを支援する議会の措置へ大統領の支持を促す旨外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを述べた。

ユダヤ系では初の米国上院トップとなったシューマー上院議員も17日、「ハマスの脅威は消滅させなければならない」との声明を発表した。また、「バイデン大統領と昨日会談した際、これまで私が要請してきたことを約束してくれた。犠牲者に加え、ハマスとは何の関係もない無実のパレスチナ人を助けるための人道支援も準備するということだ」と明らかにした。シューマー氏は15日前後にイスラエルを訪問していた。

ホークル知事もまた、16日に自身のX(旧ツイッター)において、イスラエルを17日に訪問すると発表した。ホークル知事は「NYがイスラエルを訪問して支持する姿勢を示すことはこれまで以上に重要となっている。連帯を示すためにイスラエルを訪問し、外交上の指導者層やハマスの恐ろしい攻撃で被害を受けた住民に会う予定だ。NYは常にイスラエルとともにある」とした。

(注)17州は、ニューヨークに加えて、カリフォルニア、コロラド、コネチカット、デラウェア、イリノイ、カンザス、メリーランド、マサチューセッツ、ミネソタ、ニュージャージー、ニューメキシコ、ノースカロライナ、ペンシルベニア、ロードアイランド、ユタ、バーモントとなっている。

(吉田奈津絵)

(米国、イスラエル)

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