香港スワイヤー・コカ・コーラ、約400億円の投資で江蘇省昆山市に工場を建設

(中国、香港)

上海発

2023年09月27日

コカ・コーラのボトリング事業を手掛ける香港スワイヤー・コカ・コーラは920日、江蘇省昆山開発区で飲料工場の建設に着工した。総投資額は20億元(約400億円、1元=約20円)で、同社の中国投資の単一プロジェクトとしては最大規模となる。2025年末の稼働を目指す。

スワイヤー・コカ・コーラは米国コカ・コーラにとって5番目に大きいボトラーで、中国華東地域において研究開発拠点や物流・販売センターを設立するため、1月に昆山市と投資契約を結んだ。同市には13の生産ラインが新設され、ボトル飲料の年間生産量は160万トンを超えると見込んでいる。操業開始後の年間売上高は、12億元に達する見通しだ。

英国系コングロマリット企業のスワイヤー・グループは香港に本部を置き、1965年にコカ・コーラのボトリング事業に参入した。傘下のスワイヤー・コカ・コーラは、グレーターチャイナ(大中華圏)、カンボジア、ベトナム、米国の中西部で生産・販売の経営権を持つ。同社は急成長する中国の飲料市場で事業を拡大し続けるため、今後10年間で、昆山を含めて中国国内で120億元以上を投資する計画だという。

(劉元森)

(中国、香港)

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