うんまか鹿児島商談会、4年ぶりの対面開催

(鹿児島)

鹿児島発

2023年09月22日

鹿児島県および県貿易協会は9月8日、鹿児島県特産品協会やジェトロなどと共催で、「うんまか鹿児島輸出商談会2023」を開催した。これまでオンラインでの開催が続いたが、4年ぶりの対面開催となる。日本国内、およびシンガポールやマレーシア、香港、台湾、中国など11の国と地域に商流を有する21バイヤーが参加。鹿児島県内からはサプライヤーとして35社が出展した。鹿児島市内ホテルの会場は当日多くの人でにぎわい、直接顔を合わせながらの試飲試食を交えた久々の商談会は活気を見せた。

茶やブリ、カンパチ、鹿児島黒牛、本格焼酎、菓子や加工食品、有機野菜など多数の鹿児島県産食材が並び、県内事業者は熱心に商材のPRを行った。商談では、各国の商流に向けて「1ケース」「2ケース」とその場で発注を行うバイヤーや、現地でのフェア出展を提案するバイヤーもいた。

参加したアジアのあるバイヤーからは「ここまで盛大な商談会なので、参加しないわけにはいかない。鹿児島は資源に恵まれて、事業者も熱心に輸出に取り組んでいる。牛肉は全国和牛能力共進会で頂点に立ち、現地の消費者にも響く。オクラパウダーなど、健康志向でこんなに良いものがあるのかと初めて知った。今後も日本のメーカーにはさらに自信を持って輸出に取り組んでほしい」とエールが聞かれた。

鹿児島県によると、2022年度の県産農林水産物の輸出額は327億円で、前年度に引き続き、水産物136億円、畜産物134億円のほか、農産物、林産物全ての分野で輸出額が増加し、公表開始以降の最高額を更新した。

本商談会当日は、ジェトロ鹿児島も会場内において貿易相談ブースを設置し、各事業者からの貿易相談対応を実施した。今後も鹿児島県や各自治体とともに、県内産品の輸出支援を強化していく。

写真 ブースでの試飲試食を伴った商談会全景(鹿児島県提供)

ブースでの試飲試食を伴った商談会全景(鹿児島県提供)

写真 県内調味料メーカーと海外バイヤーとの個別商談風景(ジェトロ撮影)

県内調味料メーカーと海外バイヤーとの個別商談風景(ジェトロ撮影)

(原田玉枝)

(鹿児島)

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