ハンガリーのコンチネスト、米ハワイ州山火事の被災地向けに仮設住居提供

(米国、ハンガリー)

ロサンゼルス発

2023年08月28日

折り畳み可能なコンテナを製造するハンガリーのコンチネスト・テクノロジー(本社:ハンガリー・センテンドレ)は8月22日、山火事で住宅など多くの建物に被害が生じた米国ハワイ州マウイ島に、仮設住居用としてデザインされた折り畳み可能なコンテナを提供すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。コンテナ提供は、ホームレス支援や緊急時の住宅提供などを行うハワイアン・ファミリー・ライフ・センターから委託された事業で、火災で住宅を失った計250世帯(最大1,000人)に対し、10月末にかけてトイレやキッチンを備えた仮設住居を提供する予定としている。発表に先立つ19日には、20戸の折り畳み式仮設住居が第1弾として輸送された。

仮設住居はマウイ島北部のカフルイ近郊に設置され、同センターを通じて、小さい子どもや病気の親族のいる家庭を優先して提供される。センターの最高執行責任者(COO)のアシュレイ・ケリー博士はコンチネストの仮設住居について「組み立てが素早く、拡張して部屋を増やすこともできる柔軟性もある」と評価した(KITV8月20日)。

マウイ島の山火事は8月8日に発生し、22日時点でオリンダ、クラ、ラハイナ、プレフ・キヘイの4カ所で計6,502エーカー(約26.3平方キロメートル)が焼失しており、約1,000~1,100人が行方不明となっている。また、ラハイナを含む西マウイ地域や、クラやオリンダを含むアップカントリー地域の一部では電気の復旧に時間がかかっているほか、水の安全性にも影響が出ている。

(サチエ・ヴァメーレン)

(米国、ハンガリー)

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