日系スタートアップ、インドでのG20イベントでアワード受賞
(インド、日本)
ベンガルール発
2023年08月22日
インド・ベンガルールのバンガロールパレスで8月17~19日、G20デジタル・イノベーション・アライアンス・サミット(G20 Digital Innovation Alliance Summit)が開催された。同イベントは、G20デジタル経済相会合のサイドイベントして、インド電子・IT省(MeitY)が主催し、G20加盟国など計29カ国から6つの分野(農業、教育、金融、ヘルス、デジタルインフラ、サーキュラ―エコノミー)を代表するスタートアップ計150社以上が参加。日本からは、農業部門にEF Polymer、教育部門にI'mbesideyou、金融部門にGojo & CompanyとGinco、ヘルス部門にOPExPARKとVitraarsの合計6社が参加した。
イベントでは全参加企業によるピッチコンペティションが行われ、農業部門でEF Polymerが2位、金融部門でGincoが3位を受賞した。EF PolymerのCOO下地邦拓氏は「この結果は、農業の水不足問題の深刻さと、問題解決に向けた当社製品への期待の大きさの裏返しと理解している。当社のパーパス『枯渇し劣化する地球の未来を潤す』を体現し、経済的・環境的にも持続可能な農業を実現するためにも、今後も日印のチーム一丸となって事業に取り組む」と語った。
同サミットには、アシュウィニ・バイシュナウ電子・IT相(兼鉄道、通信相)、ラジーブ・チャンドラセカール電子・IT副大臣(兼技能開発・起業促進閣外相)が出席した。バイシュナウ大臣は「今やグローバルテック企業のほとんどがベンガルールを中心としたインドで開発を行っている。世界最新のテクノロジーはインドによってデザインされている」と力強く語った。また、チャンドラセカール副大臣は、インド政府が推進したオープンAPI「インディア・スタック」やユニコーン企業107社、スタートアップ10万社からなる世界3位のインドのスタートアップエコシステムに触れながら、「世界中がインドに注目している」と述べた。
なお19日に開催されたG20デジタル経済相会合には、日本から河野太郎デジタル相、柘植芳文総務副大臣らが参加した。
(夏見祐奈)
(インド、日本)
ビジネス短信 4e52609fccba69c9