衣料品大手H&M、ウクライナで11月から店舗再開を発表
(ウクライナ、スウェーデン、ロシア)
調査部欧州課
2023年08月30日
スウェーデンの衣料品大手エイチ・アンド・エム ヘネス・アンド・マウリッツ(H&M)グループは8月24日、2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻を受け一時的に閉店していたウクライナの店舗について、2023年11月から順次、再開させる計画を発表した。
同グループのウェブサイトによると、キーウ(キエフ)に6店舗、ハルキウ、リビウ、オデーサに各1店舗の計9店舗あるが、全て閉店中だ。
ロシア事業については、2022年3月2日にロシアでの販売停止の決定を表明し、同年7月18日に事業終了に向けた手続きの開始を発表した(2022年7月20日記事参照)。8月に在庫販売のため店舗を再開させたが、11月30日までに全172店舗を閉鎖した。2021年度(2020年12月~2021年11月)の同グループ純売上高に占めるロシアの比率は4%で、ロシア市場を「重要かつ、もうかる市場」と評価していた。
ウクライナでは、外資小売り大手のマクドナルドが2022年9月からキーウや西部を中心に店舗の営業を再開させている。同社ウェブサイトには93店舗が掲載されており、2023年8月29日時点で65店舗が営業中、28店舗は技術的な理由で閉鎖とされている。
(浅元薫哉)
(ウクライナ、スウェーデン、ロシア)
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