ブリンケン米国務長官がサウジアラビア訪問、GCC外相会合にも参加

(サウジアラビア、米国、湾岸協力会議(GCC))

中東アフリカ課

2023年06月14日

米国のアントニー・ブリンケン国務長官は6月6~8日、サウジアラビアを訪問した。7日にムハンマド・ビン・サルマン皇太子(首相)と会談を行い、その後、「戦略的パートナーシップに関する湾岸協力会議(GCC)・米国合同閣僚会議」にも参加した。

6月7日付サウジアラビア国営通信社(SPA)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは、ブリンケン国務長官とサルマン皇太子との会談では、2国間関係とさまざまな分野での協力強化などが話し合われたと報じた。米国務省の6月6日付プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、テロとの闘いやイエメン情勢にかかる両国のコミットメント、クリーンエネルギーと技術分野での経済協力深化についても議論が行われた。

同会談後、ブリンケン国務長官はリヤドで「戦略的パートナーシップに関するGCC・米国合同閣僚会議」に参加した。国務長官は会合前のスピーチで「米国はこの地域(中東)にとどまり、中東の可能な限り最も輝かしく、強い未来を築くために、この場にいる全員と協力することに深く取り組み続ける」とコメントした(6月7日付米国務省プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。会合後の共同声明によると、同会合では中東地域の安定に貢献するGCCと米国の戦略的パートナーシップをはじめ、イスラエル・パレスチナ問題、シリア情勢、ウクライナ情勢などについて議論が行われた(6月7日付GCCニュースリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。また、同日にはブリンケン国務長官とサウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン・アール・サウード外相の会談も行われた(6月7日付SPA外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

8日には、ファイサル外相とブリンケン国務長官が共同記者会見を行った。その中で国務長官はサウジアラビアとイスラエルの国交正常化について、サウジアラビアと米国は、今後も取り組みを続けていくと述べた。ファイサル外相は、サウジアラビアと米国・中国の関係について、記者の質問に答えるかたちで、中国はサウジアラビアにとって最大の貿易相手国で、中国の経済的な影響は今後も拡大するだろうとした上で、米国とは特に安全保障や軍事分野で強固なパートナーシップを築いているとした(6月8日付米国務省プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

(久保田夏帆)

(サウジアラビア、米国、湾岸協力会議(GCC))

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