2022年の非伝統的輸出品の輸出総額は前年比6％増

ガーナ輸出促進局（GEPA）が5月3日に発表したデータによると、2022年の同国の輸出総額（伝統的輸出品と非伝統的輸出品）は前年比19％増の174億6,000万ドルだった。うち非伝統的輸出品（NTE、注）は前年比6％増の35億3,100万ドルだった。

NTEの品目別内訳は、加工食品を含む工業製品が前年比4.6％増の29億3,900万ドル（シェア83.2％）、伝統的農産品以外の農産物が同7.4％増の5億1,100万ドル（シェア14.5％）、工業美術・工芸品が同79.7％増の8,100万ドル（シェア2.3％）で、総額の80％を上位120社で占めた。

また、NTEの上位輸出品目は、ココアペーストが前年比4.9％増の5億2,000万ドル、カシューナッツが同2.3％増の2億9,400万ドル、ココアバターが同30.6％減の2億5,200万ドル、鉄・鋼製品が同79.6％増の2億5,100万ドル、プラスチック製品が同2.3％減の1億7,800万ドル、アルミニウム製品が同74.5％増の1億5,900万ドル、ツナ缶が同6.5％減の1億4,200万ドルなどで、上位10品目が総額の60.9％（21億5,000万ドル）を占めた。ココアバターのマイナス成長の要因は代替品のシアバターの需要増だ。

NTEの仕向け国上位は、ブルキナファソが前年比14.8％増の4億2,100万ドル、オランダが同5.8％減の3億9,900万ドル、インドが同23.1％増の2億6,800万ドル、米国が同34.9％増の2億4,700万ドル、イタリアが同38.3％増の1億6,100万ドル、トーゴが21.4％減の1億5,600万ドル、コートジボワールが64.9％増の1億4,900万ドル、フランスが15.9％減の1億3,100万ドル、マリが40％増の1億2,400万ドル、英国が9.6％減の1億2,400万ドルだった。

一方、上記の伝統的・非伝統的輸出以外のサービス分野の輸出額は前年比10％減の82億4,700万ドルだった。内訳は、技術・貿易関連・その他のビジネスサービスが24億3,500万ドル（シェア29.5％）、金融サービスが13億500万ドル（シェア15.82％）、専門・管理サービスが12億400万ドル（14.59％）だった。

（注）非伝統的輸出（Non－Traditional Exports）産品は、伝統的輸出（Traditional Exports）産品（未加工の金や原油などの鉱物性生産品、カカオ豆、木材）以外の産品と定義され、輸出品目多角化のための重点分野としている。

（アチェンポン・フランク）