フランス小売り大手のオーシャンがアルジェリア進出を発表

世界13カ国でハイパーマーケットやスーパーマーケットなどを展開するフランスの食品流通グループ、オーシャン・リテール（Auchan）は5月15日、アルジェリアのグレート・ウェイ・グループとパートナーシップに関する合意書を締結したと発表した。グレート・ウェイ・グループは、アルジェリア国内に80店舗を展開する小売り大手で、ドイツのアディダスなど、欧米スポーツウエアや洋服ブランドを取り扱っている。同パートナーシップに基づき、2023年第4四半期中にアルジェに売り場面積5,000平方メートルの初店舗「オーシャン」をオープンする。将来的には、店舗を全国に展開する予定だ。

セネガルとコートジボワールに続き、アフリカで3番目の進出国

オーシャン・リテールにとって、アルジェリアは世界で14番目の進出国となる。アフリカ大陸ではセネガルとコートジボワールに続いて3番目だ。同社は、2015年からセネガルで事業を展開しており、現在では37店舗を運営している。また、2022年6月からコートジボワールに拠点を置き、アビジャンとブアケ地域に合計13の販売拠点を有している。その他、両国ではカーブサイド・ピックアップ（注）や宅配サービス事業も展開している。アフリカ地域での売上高は、2022年に2億1,800万ユーロとなり、世界全体の売上高の0.7％を占めた。

（注）オンラインで注文した商品を、店舗の駐車場で降車することなく受け取ることができるサービス。

（ピエリック・グルニエ）