EV産業に関するASEAN地域での協力進む

(ASEAN、インドネシア、タイ、シンガポール、マレーシア、フィリピン)

バンコク発

2023年05月17日

タイ・エネルギー貯蔵技術協会(TESTA)、インドネシア国立サステナブル交通技術センター(NCSTT)、シンガポール・バッテリー・コンソーシアム(SBC)は5月9日から11日にかけて、ASEAN電池・電気自動車(EV)技術会議(ABEVTC)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますをインドネシアのバリで開催した。日置電機シンガポール(電気計測器を販売)などが協力した。

5月12日付「バンコク・ポスト」紙によると、TESTAは同イベントで、ASEANのEVバッテリー技術に関連する5団体〔TESTA、NCSTT、SBC、ナノマレーシア、フィリピン電気自動車協会(EVAP)〕とバッテリー開発にかかる覚書に調印した。ASEANで成長するEVバッテリー産業で連携を強化し、ASEAN域内でのバッテリーエコシステムを共同で発展・推進する。具体的には、ネットワーキングイベントの企画や、バッテリーの技術、安全性、規格、循環型経済(特に不要な素材に付加価値をつけて再利用可能とするアップサイクル手法)などの研究開発で協力する予定だ。

タイ商務省貿易交渉局(DTN)によると、5月7日にインドネシアの首都ジャカルタで開催された第22回ASEAN経済共同体(AEC)評議会外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますでも、ASEAN地域でのEVエコシステム構築に焦点が当てられた。

DTNによると、ASEANを「グローバルEVハブ」とするため、特に電力網や充電ステーション、バッテリーなどのインフラ面での整備や、EV規格の標準化、研究開発・技術・イノベーションの支援、貿易円滑化などを通じた、地域のビジネス・投資促進などが議論された。この内容は、5月10~11日にインドネシアのラブアンバジョーで開催され、ASEANサミットで採択された「地域EVエコシステムの開発に関するASEAN指導者宣言PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」に盛り込まれた。

(北見創、シリンポーン・パックピンペット)

(ASEAN、インドネシア、タイ、シンガポール、マレーシア、フィリピン)

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