世界銀行のコンテナ港効率性評価、中東3港がランキングトップ10に

(中東、オマーン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタール)

中東アフリカ課

2023年05月29日

世界銀行は2023年5月18日、「コンテナ・ポート・パフォーマンス・インデックス(CPPI)2022」を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。CPPIは船の位置情報などのデータを使い、寄港船の沖待ちも含んだ入港から離岸までの総滞在時間から、コンテナ港の効率性を評価した指標だ。

世界348港のうち、中東では、オマーンのサラーラ港(2位)、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビのハリーファ港(3位)、カタールのハマド港(8位)がトップ10に入った。サウジアラビアのキング・アブドゥッラー港は2022年公表のランキングでは1位だったが、今回は17位となった。サウジアラビアではそのほか、ジェッダ港(29位)、ダンマン港(31位)も上位になった。多くの日本企業が利用している中東で貨物取扱量最多のUAE・ドバイのジュベリ・アリ港は、38位だった。

1位の上海の洋山深水港などの中国の3つの港もトップ10に入った。また、日本では横浜港が15位、神戸港が45位にランクインした。

入港に要した平均時間について、世界平均では10.9時間だったところ、湾岸諸国を含む中央・南西アジアでの平均は7.2時間となり、他の地域と比べ短かった。なお、指標では262位のイエメンのアデン港は、入港に要した時間が2021年の60時間から2022年は26時間まで短縮され、前年からの改善時間の順位では4位となった。

(井澤壌士)

(中東、オマーン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタール)

ビジネス短信 16c7f4052f041237