VW、10億ユーロで安徽省合肥市にICV関連会社を設立へ

(中国、ドイツ)

上海発

2023年04月25日

ドイツ自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)グループは4月18日、安徽省合肥市に、インテリジェント・コネクテッド・ビークル(ICV)関連会社を新設すると発表した。プロジェクト名を「100%TechCo」とし、投資額は約10億ユーロで、2024年の操業を計画している。

新会社は、車体および自動車部品の研究開発、調達機能を担う。研究開発と調達機能を連携させ、早期開発段階で現地ハイテク企業との協働により、新商品および関連技術の開発期間を従来から約3割短縮することを目指している。部品調達および研究開発分野で合計2,000人以上の雇用創出を計画している。

フォルクスワーゲン集団(中国)のラルフ・ブラントシュテッター董事長兼首席執行官は「新会社を通じて、上汽大衆汽車、一汽大衆汽車、大衆安徽など、フォルクスワーゲングループの在中国合弁企業における研究開発プロジェクトは、より一層緊密な共同が可能となる」と示した。

また、フォルクスワーゲン集団(中国)のオリバー・ブルーム董事会主席は「中国自動車市場の発展の速さを意識したからこそ、激しい競争で勝ち抜くために新会社の設立を決意した。また、中国市場での成長を加速するためには、自社のソフトを含む開発工程の能力向上、R&D(研究開発)システムの自主決断力の向上、決断プロセスの短縮、ローカル化のさらなる進捗などを意識している」と述べた(「毎日経済新聞」4月18日)。

(龐婷婷)

(中国、ドイツ)

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