ドバイの再エネ企業、コートジボワール初の太陽光IPP事業を受注
(コートジボワール、アラブ首長国連邦)
アビジャン発
2023年02月09日
コートジボワール政府は1月16日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに拠点を置く再生可能エネルギー開発会社アメア・パワー(AMEA Power)との間で、容量50メガワット(MW)の太陽光発電事業のコンセッション契約と、25年間の売電契約を締結したと発表した。
アビジャン北東部42キロのゴントゥゴ地方ボンドゥク市に建設される同プロジェクトは、コートジボワール初の太陽光IPP事業となり、総投資額6,000万ドルが見積もられている。アメア・パワーは、BOOT方式(注)により年間85ギガワット時(GWh)以上のクリーンエネルギーを生産し、約35万人分の電力を供給する計画だ。プロジェクトのオフテイカーは、コートジボワールで送配電設備を管理するコートジボワール電力会社(Compagnie Ivoirienne d'Electricité)となる。
アメア・パワーのフセイン・アル・ノワイス会長は「コートジボワールのエネルギートランジッションの推進を支援し、持続可能な開発を加速できることを誇りに思う。アメア・パワーは、再エネやグリーン水素の潜在性が高い西アフリカ地域で多くの実績を持ち、アフリカ全域で再エネ開発をリードしている。今後も投資を拡大するに当たり、各国政府や企業、地域社会と連携して開発に取り組んでいく」と述べた。
コートジボワール政府は、2030年までに同国の電源構成に占める再エネの割合を42%に引き上げることを目標に掲げている(2023年1月31日記事参照)。
(注)Build-Own-Operate and Transferの略で、一括事業請負後譲渡方式といわれる。民間事業者が建設・運営し、契約期間終了後に行政に移管する。
(渡辺久美子)
(コートジボワール、アラブ首長国連邦)
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