第3四半期の実質GDP成長率、前期比1.0%

(ポーランド)

ワルシャワ発

2022年12月09日

ポーランド中央統計局(GUS)は11月30日、2022年第3四半期(7~9月)の実質GDP成長率(季節調整済み)が前期比1.0%だったと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした(添付資料表参照)。第2四半期(4~6月)の同マイナス2.3%から回復した。同月15日発表の速報値から0.1ポイント上方修正となった。前年同期比では4.5%とプラス成長を維持したものの、第2四半期の5.6%から減速した。

成長率を需要項目別にみると、国内需要は第2四半期の前期比マイナス1.4%から1.0%に回復し、GDPを押し上げた。一方、個人消費の成長率は、インフレ率上昇や収入の実質価値低下などのため、0.8%からマイナス0.7%に転じた。総資本形成はマイナス4.5%の落ち込みから5.4%と伸びたが、総固定資本形成は1.6%からマイナス0.6%となった。輸入は0.9%から1.6%に増加し、輸出は前期から横ばいの1.9%だった。

産業別にみると、製造業(前期比1.9%)、建設業(0.1%)、運輸倉庫業(1.6%)はやや上振れした一方、流通・自動車修理業はマイナス0.3%となった。なお、新型コロナウイルス感染拡大以来、初めての制限措置なしの夏休み(7~8月)や、ポーランド通貨・ズロチ安などのため、国内旅行が増え、3四半期連続でマイナス55.8%、マイナス25.7%、マイナス7.2%とマイナス成長だった宿泊業・飲食業は一転して、3.4倍以上と大幅な伸びを記録した。

ポーランド経済研究所は経済成長の引き続いての鈍化を見通している。国際需要は減少、エネルギー多消費産業が抱える課題のため、産業活動は弱体化し、ポーランドの第4四半期(10~12月)のGDP成長率は前年同期比で1.0~1.5%に減速すると予測している(同研究所の11月30日付ツイート外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

(ニーナ・ルッベ)

(ポーランド)

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