「エコ・エキスポ・アジア2022」、過去最多の日本企業が出展、脱炭素技術をPR

(香港、日本)

香港発

2022年12月23日

香港で最大規模の環境分野の展示会「エコ・エキスポ・アジア(Eco Expo Asia2022」が121417日、香港会議展覧中心(Hong Kong Convention and Exhibition Centre)で開催された。17回目を数える今回は「カーボンニュートラルに向けたグリーンイノベーション」をテーマに掲げ、リアルとオンラインのハイブリット形式で開催。グリーントランスポーテーション(注)や新エネルギー、グリーンファイナンス、環境・社会・ガバナンス(ESG)、廃棄物処理など、多岐にわたる分野に関する環境保護製品や技術が紹介された。

9カ国・地域から約250社が出展し、出展社数は2021年と比べ約18%増加した。また、4日間で9,200人のバイヤーや一般市民が訪れた(最終日のみ一般市民にも開放)。

同展示会と併催された「エコ・アジア・カンファレンス(Eco Asia Conference)」では、香港特別行政区政府が実施する環境分野の取り組みのほか、グリーンファイナンスや水素活用の可能性を題材に、各種セミナーが開催された。

海外からはカナダと日本がパビリオンを出展した。香港日本商工会議所とジェトロが共同で設置したジャパンパビリオンには日本企業36社が出展し、日本企業の出展数では過去最多を記録した。ジェトロブースでは、Japan Street(ジェトロが運営する海外の有力バイヤー専用のオンラインカタログサイト)をバイヤー向けにPRしたほか、日本企業11社が提供した製品の展示や5社のパネル展示を実施。紙やプラスチックに代わる石灰石を原材料とする環境配慮型新素材や、使用後に堆肥化可能な使い捨てカイロなどの環境訴求型消費財などを展示した。

ジェトロブースには、環境関連製品を取り扱う卸売・小売業者のほか、同展示会と同時期(121317日)に開催された「コンストラクション・イノベーション・エキスポ(Construction Innovation Expo)」に参加していた建設関連事業者も訪れた。ブース来訪者からは「日本の環境技術は大規模な設備などをイメージしていたが、日本製の環境配慮型消費財などの身近な製品にも環境技術が凝縮されていることが分かり、新たな発見となった」など、日本製品への高い関心を寄せる声が聞かれた。

写真 ジェトロブース(ジェトロ撮影)

ジェトロブース(ジェトロ撮影)

写真 Japan Street広報の様子(ジェトロ撮影)

Japan Street広報の様子(ジェトロ撮影)

(注)二酸化炭素を排出しない電気や水素などの再生可能エネルギーを利用した交通機関や設備の導入などを指す。

(日下部有希)

(香港、日本)

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