オミクロン型変異株対応の新型コロナ2価ワクチンの接種、高リスク者を対象に開始

(チリ)

サンティアゴ発

2022年10月12日

チリ保健省は10月7日、公衆保健院(ISP)が9月29日に緊急使用を承認したオミクロン型変異株対応の新型コロナウイルス2価ワクチン(2022年10月3日記事参照)について、10月11日から接種開始と発表した。

接種対象は医療従事者や免疫不全患者(12歳以上)、慢性疾患の患者、60歳以上などの高リスクに分類される約130万人となっている。接種条件は、所定回数のワクチン接種(1回または2回)より16週間経過していること、または、効力増強のためのワクチン追加接種(3回もしくは4回)を行っている場合は最後の接種から24週間経過していることとなっている。まず医療従事者と免疫不全患者を対象に接種が行われる。

同省によると、チリは既に180万回分の新型コロナ2価ワクチンを確保している。今後、新型コロナ感染予防のワクチン接種は、インフルエンザの予防接種などと同様に、感染リスクが高いとされる対象者に対し年に1度の接種を行っていく意向で、接種は無料で行われることも併せて発表した。

(岡戸美澪)

(チリ)

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