大連市、新型コロナ対策の封鎖管理を延長
(中国)
大連発
2022年09月05日
中国遼寧省大連市は9月3日、新型コロナウイルス感染が市内で拡大していることを受け、封鎖管理を実施するとした第24号令(2022年8月31日記事参照)の期限を9月4日午前0時から9月11日午前0時へ延長すると発表した。同令を発令した8月29日時点で40人だった新規感染者(注)は31日以降100人前後で推移している。同市衛生健康委員会は、感染者の7割は濃厚接触者または封鎖管理下にある人から陽性が判明し、市中感染は減少していることから、人流抑制措置は効果が上がっているとの見方を示している。
市内5区(中山区、西崗区、沙河口区、甘井子区、高新区)では、市民の外出を厳しく規制しており、PCR検査を毎日実施するなど、徹底した管理を行っている。生活必需品の供給については、大手スーパーに物資を集中し、市民がインターネットから予約購入できるようにしており、大きな混乱はみられない。
ジェトロが9月5日に確認したところ、日系メーカーが多く進出している大連市金普新区では、市内のその他区域からの移動制限が厳しくなっており、従業員寮がない企業では生産停止や減産を余儀なくされているケースもあるもようだ。また、日本からのビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)業務を請け負う企業も多い高新区では、出勤許可を得ることが困難となっており、在宅勤務での対応となっている企業もあった。
(注)確定診断者と無症状感染者の合計。
(重岡純)
(中国)
ビジネス短信 c8d65605afd856de