8月の輸出入、好調な輸出が貿易黒字増に寄与

(インドネシア)

ジャカルタ発

2022年09月28日

インドネシア中央統計庁(BPS)が9月15日に発表した輸出入のデータによると、8月の輸出額は279億740万ドルで、前年同月比で30.1%、前月比9.2%増加した。輸入額は221億5,040万ドルで、前年同月比32.8%、前月比3.8%の増加だった。8月の貿易収支は28カ月連続で黒字を確保し、前年同月比20.8%、前月比36.5%増の57億5,700万ドルに達した。

輸出の内訳をみると、前年同月比では石油・ガスと非石油・ガスがそれぞれ64.5%、28.4%、前月比ではそれぞれ25.6%、8.2%増加した(添付資料表参照)。輸出全体の9割を占める非石油・ガスの内訳をみると、鉱物性燃料が前年同月比75.4%、自動車・部品が同59.6%増加した。

輸入額を非石油・ガスの品目別にみると、機械類、輸送用機器(前年同月比35.8%増、前月比13.6%増)、電気機器(前年同月比36.5%増、前月比10%増)の寄与度が高かった。

非石油・ガスの輸出先では、上位5カ国向け全ての輸出額が前年同月比、前月比ともに増加した。特に中国への輸出は前年同月比28.9%、前月比22.6%と大幅に増加した。

1~8月の合計の輸出額は1,945億9,690万ドル、貿易黒字額は349億1,880万ドルに達し、いずれも過去最大額を記録した。財務省のフェブリオ・カチャリブ財政政策庁長官は「この高い輸出実績がインドネシアの経済成長を強化するだろう。また、パンデミックの終息が見えているとのWHOの宣言からも分かるとおり、新型コロナウイルスの流行は制御できており、今後、国民の消費をさらに強化できる」と期待感を示した。また、社会扶助などのプログラムの配布を通じて政府支出が増加していることにより、2022年のインドネシア経済成長率は政府目標を達成、または上回ると予測されている(9月19日付財務省リリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

BNI銀行のエコノミストであるダムフリ・ナスティオン氏は、8月の輸出増加は「パーム油やニッケルなどのコモディティー価格上昇ではなく、輸出数量の増加が主な要因だ」と指摘した。その上で、ロシアの輸出製品に対する禁輸措置も長期間続くと予想されることから、「今後もインドネシアのコモディティーに対する需要は高いまま推移するだろう」とインドネシアの輸出が好調に推移するとの予測を示した(「コンタン」紙9月16日)。

(尾崎航)

(インドネシア)

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