米FDA、18歳以上に新型コロナ・ノババックス製ワクチンの緊急使用承認

(米国)

ニューヨーク発

2022年07月15日

米国食品医薬品局(FDA)は713日、ノババックス製の新型コロナウイルスワクチンの緊急使用許可(EUAについて18歳以上を対象に承認外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。同ワクチンは1回目の接種から3週間後に2回目を受けて接種完了とされる。

米国でFDAが承認した新型コロナワクチンとしては4種目(注)となるノババックス製は、ワクチン接種をまだ受けていない人にとって新たな選択肢を提供するものとなる。

ノババックス製ワクチン承認の可否については、FDA67日に諮問委員会を開き、多数決で推奨するとの結論を出していたが、メーカーが会合直前にFDAに生産プロセスの変更を届け出たことを受け、正式な承認には至っていなかった(2022年6月10日記事参照)。

FDAの生物製剤評価研究センターのピーター・マークス所長は今回の承認に際し、「(ノババックス製ワクチンは)米国で既に使用されている他の全てのワクチンと同様に、FDAの厳格で包括的な科学と規制に基づいた審査を通過していることについては、米国民の信頼に値する」とした。

米国で初のタンパク質コロナワクチンとして承認されたノババックス製ワクチンには、免疫効果を高めることを目的に他の一部のワクチンにも使用されている「アジュバント」という成分が含まれている。FDAは、ノババックス製ワクチンに含まれる「アジュバント」はチリ原産バラ科樹木の樹皮から抽出したサポニンと発表している。

(注)715日時点で米国で承認されている新型コロナワクチンは、ファイザー・ビオンテック製(2021年8月24日記事参照)、モデルナ製(2022年2月2日記事参照)、ジョンソン・エンド・ジョンソン製(子会社ヤンセンファーマの製造)、ノババックス製の4

(吉田奈津絵)

(米国)

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