米カリフォルニア州、18歳以上の全員が新型コロナワクチンの追加接種予約可能に

(米国)

サンフランシスコ発

2021年11月24日

米国のカリフォルニア、オレゴン、ワシントン、ネバダの西海岸4州の新型コロナウイルスワクチンに関するワーキンググループは11月20日、米国食品医薬局(FDA)と疾病予防管理センター(CDC)が発表したファイザー・ビオンテック製とモデルナ製のワクチンの追加接種対象の18歳以上の全員への拡大(2021年11月24日記事参照)について検証を完了し、FDAとCDCの決定に沿って追加接種対象を広げることを推奨すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。これを受け、カリフォルニア州では18歳以上の全員が両社製のワクチンの追加接種予約が可能となった。専用のウェブサイトなどから予約が可能。

同州のギャビン・ニューサム知事は「感染者数が潜在的に増える冬の季節が近づく中、免疫力を高め、新型コロナウイルス感染から自分自身を守るために追加接種を受けることが重要だ」とのコメントを発表した。

1、2回目にファイザー製またはモデルナ製のワクチンを接種した場合は、2回目の接種から少なくとも6カ月経過後、ジョンソン・エンド・ジョンソン製のワクチンを接種した場合は、1回目の接種から少なくとも2カ月経過後に追加接種ができる。追加接種のワクチンの種類は、それまでに受けた種類と違うメーカー製も認められている。

日系企業が多く進出するカリフォルニア州北部のサンフランシスコ・ベイエリアの各郡では、住民のワクチン接種率が高まっている。サンタクララ(日系企業数:約460社)、サンフランシスコ(約200社)、サンマテオ(約180社)(注1)では、現在の接種対象である5歳以上(注2)の住民に占める接種完了者の割合は8割を超える(注3)。CDCによると、5歳以上の接種完了率は、カリフォルニア州全体では66.8%、全米では62.8%となっている(11月23日時点)。

(注1)企業数は、ジェトロの「ベイエリア日系企業実態調査2020年PDFファイル(8.9MB)」に基づく。

(注2)FDAは10月29日にファイザー・ビオンテック製ワクチンの5~11歳への接種を承認し、CDCも11月2日に同社製の接種推奨対象に同年齢層を追加すると発表した(2021年11月4日記事参照)。

(注3)サンタクララは81.7%(11月23日時点)、サンフランシスコは80%(11月22日時点)、サンマテオ86.4%(11月21日時点)。

(石橋裕貴)

(米国)

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