武漢市で「2021年中国5G+工業インターネット大会」開催

(中国)

武漢発

2021年11月29日

中国工業情報化部と湖北省政府は11月19~21日、湖北省武漢市で「2021年中国5G+工業インターネット大会」(以下、大会)を開催した。2020年に続く武漢市での開催(2020年11月27日記事参照)。大会では、5G(第5世代移動通信システム)と工業インターネット(注)をテーマとしたフォーラムが開催されたほか、プロジェクトの調印式や関連技術・製品の展示会なども行われた。

劉鶴副首相が書面で祝辞を寄せ、「習近平国家主席は新時代の情報インフラの建設を重視しており、デジタル経済と実体経済が融合したかたちでの発展を推進する必要があると指摘している」とした上で、「5G+工業インターネットは、伝統産業がブレークスルー的に発展するための歴史的なチャンスでもある」と述べた。また、「企業は最も活力のある科学技術イノベーションのエネルギーだ」と企業への期待を述べた上で、「金融機関は企業のイノベーション創出に対する支援を強化し、デジタル技術を用いて企業の信用力を増強し、中小企業の資金調達が困難な状況を解決する必要がある」と、金融機関による中小企業への支援強化の必要性を指摘した。

19の湖北省関連プロジェクトの契約を締結

現地報道によると、11月20日に行われた開幕式で、19の湖北省関連プロジェクトの契約が締結された(「湖北日報」11月21日)。プロジェクトの投資総額は485億2,000万元(約8,734億円、1元=約18円)となっている。

上記19のプロジェクトは5G分野を重点としており、5G拡張現実(AR)、インターネット安全、人工知能(AI)イノベーションセンター、5Gステーション、5G設備生産ライン、ビッグデータセンターなどに関するプロジェクトが含まれる。19のプロジェクトは3つのグループに分けて調印された(添付資料表参照)。

(注)工業インターネットとは、あらゆる産業用設備をインターネットに接続することで、より効率的な生産を可能にする仕組み。

(楢橋広基)

(中国)

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