ハンガリー、2度目の非常事態宣言を発表

(ハンガリー)

ブダペスト発

2020年11月04日

ハンガリーのオルバーン・ビクトル首相は11月3日、ハンガリー全土での急激な新型コロナウイルス感染者数の増加を踏まえ、2度目(前回:3月11日~6月16日)の非常事態宣言を発表した。期間は90日とするよう議会に要請している。

ハンガリー国内の1日当たりの新型コロナウイルス感染者数は10月半ばから急増し、11月3日には3,989人と過去最多を記録した。3日現在で、4,767人が入院しており、2週間前と比べ2.4倍に急増している。オルバーン首相は、12月中旬までに病院の収容能力を超える可能性があると述べた。

11月3日に発表された非常事態宣言の主な措置は以下のとおり。

  1. イベント、スポーツ観戦、映画館、劇場では席を2席空ける
  2. 深夜午前0時から朝午前5時までの原則外出禁止
  3. 駐車場の無料化(自家用車利用を促進し、公共交通機関の混雑を緩和するため)

政府は10月27日にも、新型コロナウイルスの検疫措置違反に対する罰金を5万フォリント(約1万6,500円、1フォリント=約0.33円)から15万フォリントへ引き上げている。

これまで施行されているそのほかの主な制限措置は以下のとおり。

〇9月21日から

  • ショッピングモール、映画館、劇場、美術館、図書館、郵便およびその他のサービス施設、公共交通機関、停車場、待合室などでのマスク着用の義務化(6歳未満は免除)
  • 娯楽施設、そのほかレストランなどの店舗の営業は午後11時まで
  • 500人を超えるイベントの開催禁止

〇10月23日から

  • 屋外の集会・イベント、屋外のスポーツ試合観戦についてもマスク着用の義務化(6歳未満、集会での演説者、スポーツ出場選手、チーム関係者、審判は免除)

〇11月2日から

  • レストラン内での飲食時以外のマスク着用の義務化

詳細は在ハンガリー日本大使館のホームページ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます、またはハンガリー政府「コロナ関連情報サイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を参照。

(口田琢仁、奥村明子)

(ハンガリー)

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