金融大手AIA、生命保険業界で初の外資独資設立を祝う

(中国)

上海発

2020年08月26日

香港に本社を置く金融大手の友邦保険控股(AIAグループ、以下、AIA)は8月18日、上海市で同社100%出資子会社の友邦人寿保険の設立式典を開いた。AIAは6月に100%外資として生命保険業免許を取得しており、中国本土で初の外資系独資の生命保険会社となった。

中国銀行保険監督管理委員会は2020年1月1日から生命保険会社の外資比率(上限51%)を撤廃し(銀保監弁発〔2019〕230号外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)、外資系企業が独資で生命保険会社を設立できるようになった。友邦人寿保険は拠点間の連携を強化すべく、今後、中国の10~12省で新規開設を予定しているという(「第一財経」8月18日)。

AIAのほかにも、合弁会社の独資化を図る外資保険会社がある。大手保険会社の英HSBCインシュランス(アジア)は5月、もともと中国系信託会社の国民信託と折半出資していた生命保険会社を完全子会社にすると発表した。

(劉元森)

(中国)

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