ベンガルール、新型コロナ感染者急増でロックダウンを再度実施へ
(インド)
ベンガルール発
2020年07月15日
カルナータカ州政府は7月13日、州都ベンガルールで拡大する新型コロナウイルス感染への対策として、ベンガルール市全域で7月14日午後8時から22日午前5時まで、約1週間のロックダウンの実施を発表した。州政府発表のガイドラインによれば、一部の生活必需サービスを除き、経済や市民の活動が規制される。主な内容は以下のとおり。
- 宗教施設や祈祷(きとう)施設、ホテル・レストラン(店内での飲食)、ショッピングモール、映画館、ジム、娯楽施設、バー、講堂、集会所などの営業や利用、大規模集会などは全て禁止。
- 患者の搬送など緊急の場合を除き、バス、タクシー、オートリキシャ、メトロなどの公共交通機関利用は全て禁止。鉄道・航空サービスは、既に予定されていた定期便の運行が可能。
- 緊急の場合を除き、州内移動、州間移動ともに制限。移動にはe-パスと呼ばれる許可証の事前取得が必要。
- IT・ソフトウエア開発拠点、オフィスを含む事業拠点の活動は全て禁止。必需品対象外の製造業は生産活動が原則禁止。
一方で、全ての食料品店(午前5時~正午まで)、郵便局・銀行・保険会社の営業所およびATM、ホテル・レストラン(食品テークアウトや宅配サービスのみ)、病院・薬局、医薬品・医療器具類の輸送、Eコマースサービスの営業は可能だ。
なお、ベンガルール市以外の州内地域では、6月30日に発表されたガイドラインが引き続き適用される。これらの地域では、毎週日曜日に必須サービス以外の活動を全面的に禁じることや、午後8時~午前5時の夜間外出禁止などの措置がとられている。
カルナータカ州では、特に6月下旬以降に感染者が急増している。7月13日時点の同州の累計感染者数は4万1,581人にのぼり、6月1日時点と比べ約12倍に急伸している。累計感染者数のうち2万4,572人が治療中であり、この数はマハーラーシュトラ州、タミル・ナドゥ州に次ぎ国内3番目だ。また、ベンガルール市の感染者数は1万8,386人となり、最近の1日当たり感染者は平均2,000人程度となっている(カルナータカ州政府)。
感染状況がさらに深刻になった場合、カルナータカ州全体での完全封鎖を再び実施する可能性も否定できない状況となっている。
(ディーパック・アナンド)
(インド)
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