政府、バングラデシュ人に対し、出国時のPCR検査陰性証明書の提出を義務化

(バングラデシュ)

ダッカ発

2020年07月27日

バングラデシュ政府は7月18日、7月23日以降にバングラデシュを出国するバングラデシュ人に対し、出国時に空港にて、PCR検査の陰性証明書の提出を義務付ける旨の通達を発出PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)し、国際線利用者に推奨する16のPCR検査実施機関も併せて通知した。

政府は、これらの検査機関での海外渡航者向けの検査料を一律3,500タカ(約4,550円、1タカ=約1.3円)に、また渡航者の自宅での訪問検査の場合には4,500タカ(約5,850円)に設定するとともに、検査実施後、渡航まで自宅での自主隔離を要請している。検査に際しては、検査機関に対しパスポートおよび航空券を提出する必要がある。加えて、通達には明記されていないものの、渡航者は出発の72時間以内に検査を受け、出発の24時間前には証明書を受け取る必要があると現地メディアは報じている。

また今般の措置は、7月15日、ダッカのリージェント病院が偽りの陰性証明書を数千枚発給していたことが摘発された事案との関連を示唆する報道もある。

なお、この措置は、バングラデシュ人を対象としているが、航空会社によっては、国籍を問わず、全搭乗者に陰性証明書の提出を求めることもある。バングラデシュから日本へ移動する場合、確実なルートはカタール(ドーハ)経由となるが、カタール航空は搭乗時に陰性証明書の提出は求めていない。一方、エミレーツ航空は、バングラデシュからのフライトの搭乗時に、出発96時間前以降に取得した陰性証明書の提出を求めており、在バングラデシュ日本大使館も情報共有外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますしている。今後、バングラデシュから出国する場合は、各航空会社の対応方針を確認する必要がある。

(山田和則、安藤裕二)

(バングラデシュ)

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