アルゼンチン政府、医療関連製品の輸入に免税措置

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2020年04月27日

アルゼンチン政府は、4月2日付官報に掲載された政令333/2020号外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますにより、51品目(HSコードを基準にしたNMCコード)の医療関連製品に対するDIE一般関税率(いわゆるMFN税率)を0%とすると発表した(添付資料参照)。現在、国内で最も不足が訴えられているエチルアルコール、消毒剤、外科用の布マスクや手袋といった消耗品から、医療機関が必要とする医療ベッド、超音波診断装置など医療機器などが対象(添付資料表、または原文での付属書(ANEXO)を参照)。さらに、同51品目の輸入に課される統計税(全消費財輸入取引が対象の諸税)も免税する。国内の医療システム強化を図るのが目的で、官報での掲載翌日(4月3日)から、新型コロナウイルスによる公衆衛生上の緊急事態が解除されるまで適応される。

また、4月15日に掲載された公共歳入連邦管理庁(AFIP)決議4696/2020号外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますでは、同51品目の輸入に対し、60日間にわたって、付加価値税追加取り立て税(品目によって10%または20%)が免税となった。輸入取引に課される付加価値税(IVA)に変更はない。

(山木シルビア)

(アルゼンチン)

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