イタリア、イランからの入国を制限、日本からの入国制限は見送り

(フィリピン)

マニラ発

2020年03月17日

フィリピン入国管理局(BI)は3月14日、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受け、新たにイタリアとイランからの入国制限措置を発動すると発表した。日本からの入国制限は見送られた。

BIは、フィリピン到着前14日以内にイタリアとイランに渡航歴のある者は、フィリピン到着前48時間以内に、新型コロナウイルスに感染していないことを証明する渡航元国の保健当局発行文書をBIに対して提出する必要があり、提出せずにフィリピンに到着した場合は、渡航元国に自費で送り返されるとした。保健当局発行文書をBIに提出した到着者は、到着後14日間隔離されるとした。フィリピン政府はイタリアとイランの他に、中国、香港、マカオ、韓国大邱広域市および慶尚北道清道郡からの入国を制限している。

ドゥテルテ大統領は3月12日、マニラ首都圏を3月15日から4月14日まで封鎖(2020年3月13日記事参照外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)するとした決定に併せて、新型コロナウイルスの感染発生国からの渡航者は入国を制限すると発表。日本が入国制限の対象国となるかどうか明確でなかったが、今回のBIによる発表をもって日本は対象国に入らなかったと解釈できる。なお、ジェトロが複数の日本企業や航空会社に確認したところ、3月13日、14日、15日に日本からフィリピンに到着した便に対して、入国禁止措置や到着の隔離措置はなされなかった事が確認できた。

3月15日時点のフィリピン国内の感染者数は140人となり、3月5日の4人目の感染確認以降、10日間で大きく感染者が増加している。

なお、フィリピンの新型コロナウイルスの情報は、外務省ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで確認できる。

(坂田和仁)

(フィリピン)

ビジネス短信 bb7fca1451766e57