ジャカルタ特別州、3月20日から14日間の緊急対応フェーズ入り

(インドネシア)

ジャカルタ発

2020年03月25日

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、アニス・バスウェダン・ジャカルタ特別州知事は3月20日に会見を行い、同日から4月2日までの14日間を新型コロナウイルス感染災害の緊急対応のフェーズとすることを宣言した。同宣言では、企業に対して事業活動の制限を要請した。23日より、全ての事業所は、活動を一時的に停止し、在宅勤務に切り替えることが求められる。事業所での活動を完全に止めることが出来ない場合は、同期間に出社する従業員数、勤務時間、使用する設備などを最小限に留める対応を取ることが求められる。

また、アニス州知事は別途、映画館、カラオケ、ナイトクラブ、バーなどの娯楽施設についても23日より4月5日まで一時的に閉鎖することを要請した。更に、バス、電車などの公共交通機関についても1両当たりの乗車人数を制限するとともに、営業時間を短縮することを指示した。

これらの対応は、従来の政府方針である、Social Distancing Measure(人と接触を避ける対応)をより強く求めるものとなっている。ジャカルタにおける感染者数、死亡者数は、ともに国内で最も多く、政府発表によると、22日時点で307人が感染し、うち29人が死亡している。

(山城武伸)

(インドネシア)

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