オーストラリア政府、中国からの渡航者に対する入国制限を実施

(オーストラリア)

シドニー発

2020年02月04日

オーストラリアのスコット・モリソン首相は2月1日、中国本土滞在の外国人(オーストラリア永住者を除く)が中国本土を離れ、あるいは乗り継ぎをしてから14日間、オーストラリアへの入国を制限する、と発表した。

オーストラリアでは、2月3日午前現在で12人(ニューサウスウェールズ州4人、ビクトリア州4人、南オーストラリア州2人、クイーンズランド州2人)の新型コロナウイルス患者が確認されている(オーストラリア保健省ウェブサイト参照外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

今回発表された入国制限では、オーストラリア人、オーストラリア永住者とその家族(配偶者、法的後見人および扶養家族)は対象外で、引き続き入国が認められるが、中国本土を離れてから14日間は自宅などで自主的に隔離することが求められる。さらに、禁止措置にかかわらずオーストラリアに到着し、出発地へ直ちに戻ることを拒否する外国人は、強制的な検疫措置の対象となる。ただし、連邦政府は、これは一時的な措置であり、14日後に対応を見直す、とも説明している。

また、オーストラリア外務貿易省外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは2月1日、中国全土に対する渡航情報を「渡航禁止」に引き上げており、オーストラリアの航空大手のカンタス航空は、2月9日から3月29日までの間、シドニー~北京便およびシドニー~上海便の2路線を一時的に運航停止とすると発表している。

(住裕美)

(オーストラリア)

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