マジャールスズキ、新たなハイブリッドモデルの生産開始

(ハンガリー)

ブダペスト発

2020年01月27日

ハンガリーにあるマジャールスズキは1月20日付のプレスリリースで、同社のエステルゴム工場でハイブリッド乗用車の生産を開始したと発表した。新たなハイブリッドモデルのビターラとSX4S-CROSSで、1月末からEU域内で販売する予定。

同社は新たなハイブリッドモデル導入に数百万ユーロ相当の投資を準備しており、2020年に同工場で生産される自動車の70%はハイブリッド車、そのうち85%が輸出向けとなる。

スズキは長年にわたり市場動向やニーズ、規制環境に対応し、ハイブリッド技術やハイブリッドモデルの開発に注力してきた。新モデルでは、従来モデルと比較して燃料消費や二酸化炭素排出量が15~20%削減される。また、ハイブリッドやプラグインハイブリッドシステムよりも小型で軽量だという。

マジャールスズキは4年連続でハンガリー市場をリードしている。同社は1月1日付のプレスリリースで、調査会社データハウスの新車販売統計を引用、同国の乗用車市場で2019年に同社が16.32%の市場シェアを占め、2万5,766台(前年比33.55%増)が新たに登録されたと発表した。新モデルが追加されたビターラの従来モデル〔スポーツ用多目的車(SUV)セグメント、同年12,106台登録〕と、SX4S-CROSS(中・小型セグメント、同年9,246台登録)とも各セグメントの市場をリードしている。

同社の最高執行責任者(COO)のクリスティアン・ロベルト氏は「エネルギー効率のよい自動車への需要が高まる中で、素晴らしいコストパフォーマンスを誇るわれわれの製品には大きな関心が寄せられるはずだ。2020年も市場をリードし続けることを目指す」と述べている。

(バラジ・ラウラ)

(ハンガリー)

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