ラカジェ・ポウ次期政権、閣僚人事を発表

(ウルグアイ)

ブエノスアイレス発

2019年12月20日

ウルグアイで2020年3月1日に就任するルイス・ラカジェ・ポウ次期大統領は12月16日、閣僚人事を発表した(表参照)。「多数の政党からだけでなく、首都や地方都市の人たちで構成される内閣」として紹介した。

経済財務相には、エコノミストで次期大統領と同じ国民党に属するアスセナ・アルベレチェ氏が任命された。同氏は、中道右派コロラド党のホルヘ・バジェ政権下(2000~2005年)で債務再編顧問として、また、中道左派の拡大戦線(FA)政権でも経済財務省の債務担当部局に所属するなどの経験がある。ウルグアイ史上初の女性経済財務相となる。

外相には、国民党と連立を組むコロラド党所属で元大統領候補のエコノミスト、エルネスト・タルビ氏が就任する。1990~1995年にウルグアイ中央銀行でキャリアを積み、1997年には自ら主宰する調査会社CERESを立ち上げた。政策的な傾向はシカゴ学派に近い。

工業エネルギー鉱業相には、2003年にウルグアイ・カトリック大学で工学部学長を務めたオマール・パガニーニ氏が就任する。

ラカジェ・ポウ次期大統領は「就任するまでの約70日間で政権移行を行い、各省庁の現状を把握したい。2020年2月中旬にはその結果を国民に伝え、3月1日以降の政策を発表する」と述べた。

表 ルイス・ラカジェ・ポウ内閣の閣僚名簿

(山木シルビア)

(ウルグアイ)

ビジネス短信 c14cdf51a0d5ab5d