タイ中銀、年内2回目となる利下げを実施

(タイ)

バンコク発

2019年11月11日

タイ中央銀行(BOT)は11月6日、金融政策委員会を開催し、政策金利を1.50%から1.25%に引き下げた(賛成5人、反対2人)。政策金利の引き下げは8月に引き続くもので、2019年2度目。

BOTの声明によると、輸出の減速が内需や雇用に影響を与え、タイ経済がBOTの見通しよりも低い水準で推移していることや、インフレ率がBOTの誘導目標範囲を下回っていることなどを踏まえ、利下げに踏み切った、としている。BOTは、今回の利下げ決定が、タイ経済の下支えやインフレ率の上昇に寄与するとみている。

また、通貨バーツ高などを抑制するため、外国為替規制を緩和する方針も示した。

11月6日付の「バンコク・ポスト」紙は、「今回の利下げ判断は想定どおりで、短期的にはバーツ高を抑制する効果が見込まれる」との、アジアプラス証券のレポートを紹介している。

(岡本泰、ナオルンロート・ジラッパパー)

(タイ)

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