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GMストライキ3週目、決算への影響は推定10億ドルへ

(米国)

シカゴ発

2019年10月04日

全米自動車労働組合(UAW)による、ゼネラルモーターズ(GM)の全米ストライキ(注)は3週目に入り、1970年以降の最長を記録した。JPモルガンの試算では、GMのストライキは同社の第3四半期決算に10億ドル以上の影響を既に与えている、と推定している。JPモルガンの担当者は、GMは一部の生産量を第4四半期に移すことで、これらの損失の一部を回復できる可能性はあるが、人気の高いフルサイズ・ピックアップトラックの需要に対応するだけの生産回復は難しいとみている。

ストライキの長期化は、組合員の家計にも影響を与え始めている。デトロイト・ニュースによると、GMはストライキによる部品不足で、既にオハイオ州やカナダ・オンタリオ州の従業員約3,200人を一時解雇しているが、今週新たにメキシコ・シラオ工場の6,000人を一時解雇し、同組み立て・トランスミッション工場を休業したという。同工場では、利益率の高いピックアップトラックを生産している。また、労働組合は9月30日に賃金補償手当の支給を開始したが、その支払いは最大でも週250ドルだ。これと比較して、GM工場で最も稼ぐ生産ライン従業員は、週に1,218ドルを稼ぐという。

交渉の争点の1つは、従業員が不在の際に、交代で入る非正規労働者(temporary worker)だ。UAWは、デトロイト3が非正規労働者を「一時的」に何年にもわたって、より高い給与が支払われる正規労働者にする道筋も不明なまま、フルタイムで働かせているとしている。デトロイト・ニュースによれば、GMの非正規労働者は従業員の7%を占めており、賃金は1時間当たり15.78ドルだ。争点はこのほか、工場への投資、従業員の医療費など多岐にわたる。

(注)UAWのストライキは9月15日から始まった(2019年9月17日記事参照)。

(河内章)

(米国)

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