対中貿易摩擦対策支援でシカゴ地域の農家収入は改善も依然厳しい状況、米FRBのベージュブック報告

(米国)

シカゴ発

2019年09月19日

米国連邦準備制度理事会(FRB)は9月4日、地区連銀経済報告〔ベージュブック(注1)〕を公表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

米国中西部の一部地域(注2)を管轄するシカゴ連銀の報告によると、7月から8月上旬の経済はわずかに(slightly)成長し、今後1年間は同様のペースで成長が続くと予想されている。個人消費は、前回7月報告時には大きな動きがなかったが、今回は控えめに(modestly)増加した。天候不順や貿易摩擦の影響を受けている農業分野では、貿易摩擦対策の政府支援により、農家収入は改善の見込みが立ちつつあるものの、厳しい状況が続いている。雇用や物価などのポイントは添付資料参照。

(注1)連邦公開市場委員会(FOMC)の開催に先立って年8回公表されており、銀行からの報告や、ビジネス関係者などの声を基にまとめたもの。

(注2)アイオワ、イリノイ北部、インディアナ北部、ウィスコンシン南部、ミシガン南部。

(飯田桃子)

(米国)

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