ドバイ・メトロが開業10周年

アラブ首長国連邦（UAE）のドバイ市街地で運行しているドバイ・メトロが9月9日で開業10周年を迎えた。この機会を捉え、ドバイ・メトロを運営するドバイ道路交通庁（RTA）は1,000ディルハム（約2万9,000円、1ディルハム＝約29円）分の乗車券が当たるイベントなど、利用促進のためのキャンペーンを展開している。

ドバイ・メトロは2009年9月9日に、アラブ諸国初・世界最長の無人運転メトロネットワークとして開業し、現在は2路線、全長75キロで運行している。年間の利用者は2010年の3,900万人から2011年に6,900万人、2012年に1億900万人と順調に拡大し、2018年には2億400万人と、初めて2億人を突破した。10年間の延べ利用者は15億人以上、平日は平均65万人が利用している。ドバイ政府は、市内移動における公共交通が占める割合を2030年に26％にするとの目標を掲げているが、その割合は2006年に6.0％だったものが2018年には17.5％までに上昇しており、ドバイ・メトロが貢献している。

2020年のドバイ万博開催に向けて、万博会場を通る15キロの延伸工事も進められており、ドバイ・メトロを運営するドバイ道路交通庁は、2020年に1日当たり12万5,000人の延伸路線の利用者が、2030年には27万5,000人に拡大すると見込んでいる。

（山本和美）