武漢市、ハイテク企業育成3カ年行動計画を発表

(中国)

武漢発

2019年09月09日

武漢市政府は8月13日、「武漢市ハイテク企業育成3年(2019~2021年)行動計画」(以下、計画)を発表した。

計画では、2021年までにハイテク企業数を6,000社以上、同市GRP(域内総生産)に占めるハイテク産業の付加価値総額を24%以上とするなど、具体的な数値目標が設定されている(表参照)。また、ハイテク企業の認定取得を目指す企業への研修や、科学技術分野のコンサルティング、知的財産権代理事務所や会計事務所などの専門業者による支援サービスも実施する。

表 計画の概要

そのほか、初めて「ハイテク企業」に認定された企業に対し、武漢市から奨励金として20万元(約300万円、1元=約15円)が支給されるほか、初めて「技術先進型サービス企業」に認定された企業に対しては10万元が支給される。

また、固定資産投資額5,000万元以上で条件を満たす工業技術革新プロジェクトに対し最大で800万元、工業スマート化革新プロジェクトに対し最大で2,000万元の補助金を支給する。

2018年の武漢市におけるハイテク産業の生産高は3,000億元を突破し、同市GRPに占める割合は20.6%で、ハイテク企業数は約3,500社となっている。武漢市政府は、計画を通じてハイテク企業の育成を強化し、企業のイノベーション能力を高めてハイテク産業の発展を推進していく。

(片小田廣大)

(中国)

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