コメの国内在庫量、40.3%増の約213万4,000トン
(フィリピン)
マニラ発
2019年09月19日
フィリピン統計庁(PSA)は9月9日、8月1日時点のコメの国内在庫は、前年同日比で40.3%増となり、家庭備蓄米と商業在庫米、国家食糧庁(NFA)備蓄米の全ての分野で増加し、213万3,840トンと発表した。
内訳で見ると、家庭備蓄米は前年同日比6.2%増の79万2,660トン(構成比37.15%)、商業在庫米が30.7%増の88万150トン(41.25%)、国家食糧庁(NFA)備蓄米が4.6倍の46万1,030トン(21.61%)だった。
コメ総在庫の大幅な増加の要因として、輸入増加が考えられる。フィリピン政府はコメの輸入数量制限を撤廃した改正農業関税化法(コメ関税化法)を3月から施行している。植物検疫証明書とフィリピン農業省(DA)が発行する植物検疫輸入クリアランス(SPSIC)を取得の上、関税を支払えば、自由にコメを輸入でき、国内供給の拡大と価格の安定化が狙いとされている。フィリピン税関(BOC)は、8月に、3月から5月にかけて約150万トンの輸入米が国内に入ったと現地メディアに発表している。
(石見彩)
(フィリピン)
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