浙江省の上半期GRP成長率は前年同期比7.1%と好調続く

(中国)

上海発

2019年08月01日

浙江省統計局の7月22日の発表によると、2019年上半期(1~6月)の域内総生産(GRP)は2兆8,256億元(約45兆2,096億円、1元=約16円)、実質成長率は前年同期比7.1%となり、中国全体の6.3%を0.8ポイント上回った(図参照)。

図 浙江省と中国全体の経済成長率

産業別にGRPをみると、第一次産業が前年同期比1.6%増の872億元、第二次産業が6.1%増の1兆1,595億元、第三次産業は8.3%増の1兆5,789億元だった。第一次、第二次産業は2018年の伸び率より鈍化しているが、第三次産業は2018年の7.8%増を0.5ポイント上回る成長をみせている。

域内住民の可処分所得は前年同期比9.1%増の2万6,356元で、全国平均水準(1万5,294元)の1.72倍となり、上海と北京に次ぐ全国3位に位置している。

貿易総額は前年同期比5.7%増の1兆4,090億元となり、そのうち輸出額は6.6%増の1兆484億元、輸入額は3.3%増の3,605億元だった。

消費動向を示す社会消費品小売総額は9.3%増の1兆2,667億元で、中国全体の伸び率(8.4%)を0.9ポイント上回った。

浙江省は2019年のGRP成長率の目標値を6.5%としており(2019年2月6日記事参照)、上半期は目標を上回る成長率を達成した。浙江省統計局は上半期の経済動向について「他の省市に比べ、比較的速い速度で成長を遂げており、バランスのとれた質の高い発展ができている」とコメントし、「安定成長を続ける上で、住民の収入を増やし、民生を改善し続けることで社会の安定を維持していく」とした。

(張潔菁)

(中国)

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