第2四半期のGDP成長率は前年同期比2.0%、投資が寄与

(オランダ)

アムステルダム発

2019年08月23日

オランダ中央統計局(CBS)は8月14日、2019年第2四半期のGDP成長率(速報値)を前期比0.5%、前年同期比2.0%と発表した(表1、2参照)。固定資産への投資の増加、民間消費支出および純輸出の増加が経済を牽引している。

需要項目別にみると、国内総固定資本形成は前年同期比5.3%増で第1四半期(5.0%増)に引き続き高い伸び率となっている。特に住宅、建物、輸送機器(主に航空機)および機械への投資が増加している。

民間消費支出は前年同期比1.7%増となった。電化製品、衣料品、家具類、サービスへの消費とともに、前年に比べ総じて気温が低かったため天然ガスの消費も増加した。自動車については、減少が続いている。

財・サービスの輸出は前年同期比3.0%増で、サービス輸出(6.4%増)が牽引し、第1四半期を上回る伸びとなった。財の輸出(1.8%増)では、主に化学製品、機械器具が増加した。なお、再輸出は増加した一方、国内製品の輸出は減少した。

財・サービスの輸入は前年同期比2.5%増だったが、輸出の伸びを下回り、貿易収支(純輸出)は第1四半期のマイナスからプラスに転じた。

なお、今回の発表は、第2四半期終了から45日後までの入手可能なデータに基づいており、その後、データは適宜更新され、9月23日に改定値が発表される予定。

表1 実質GDPおよび各項目成長率(前年同期比)
表2 実質GDPおよび各項目成長率(前期比)

(高橋由篤)

(オランダ)

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