第2四半期のGDP成長率は前年同期比3.0%

(コロンビア)

ボゴタ発

2019年08月27日

コロンビア国家統計庁(DANE)の8月15日の発表によると、2019年第2四半期(4~6月)の実質GDP成長率は前年同期比3.0%だった(表参照)。中央銀行予測の2.8%を上回った。

表 産業別実質GDP成長率(前年同期比)

12分野全てでプラス成長となり、うち6分野が全体の成長率を上回った。商業(4.8%)、金融・保険(4.6%)、情報・通信(4.2%)が第1四半期(1~3月)に続き成長を牽引した。商業の内訳をみると、宿泊・外食が6.3%と好調で、復活祭(イースター)や母の日、父の日などのイベントによる需要増加が寄与した。建設は、前期までマイナス成長が続いていたが、第2四半期は0.6%とプラス成長に転じた。内訳では、ビル建設部門がマイナス5.6%と落ち込んだが、道路・鉄道建設・公共サービスプロジェクト・その他土木工事部門が13.9%と好調だった。2018年上半期が大統領選挙(2018年6月実施)に伴う「汚職などの防止に関する法律(Ley de Garantias)」によって、公共調達が禁止されたため、その反動も上昇の一因とみられる。

一方、製造業は0.6%の伸びにとどまり、鉱業も1.2%の伸びだった。製造業では砂糖精製、鉱業では石炭生産の成長が特に伸び悩んだ。DANEのフアン・ダニエル・オビエド長官は、大雨などの天候不順が影響したと分析している(「ラ・レプブリカ」紙8月15日)。

(茗荷谷奏)

(コロンビア)

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