BMW、米サウスカロライナ工場のEV向けリチウムイオン電池生産能力を倍増

(米国)

アトランタ発

2019年08月01日

BMWグループは7月24日、サウスカロライナ州スパルタンバーグ工場で、BMW「X5」および「X3」の新型プラグインハイブリッド電気自動車(それぞれ「xDrive45e」「xDrive30e」)の生産開始に先駆けて、第4世代リチウムイオン電池の生産能力を倍増すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

今回の新たな電池組み立てラインの導入に向けて、同社は約1,000万ドルの投資を行い、スパルタンバーグ工場での電池生産エリアを8万6,000平方フィート(約8,000平方メートル)まで拡大した。

120人以上の従業員が新たな電池組み立てラインに入るための、多岐にわたる特別なトレーニングプログラムを完了しており、それに加えて、225人の自動車組み立てラインの従業員も電気自動車の生産に関わるトレーニングを既に受けている。

スパルタンバーグ工場では2015年から、BMWの主要ブランドとして最初のプラグインハイブリッド電気自動車「X5 xDrive40e」を生産しており、2015年から2018年までの4年間で4万5,000個以上の電池が生産されている。2018年のxDrive40eの米国での販売台数は4,434台だった。

BMWマニュファクチャリングのクヌート・フラー社長兼CEO(最高経営責任者)は「BMW X5およびX3モデルは現在、米国で最も売れているBMWモデルで、これらのプラグインハイブリッド電気自動車モデルも顧客に歓迎されるだろう」と語った。2018年のX3およびX5モデルの新車販売台数はそれぞれ6万1,351台、4万5,013台と、BMWの米国での販売台数1位、2位を占めるモデルだ。

なお、X5 xDrive45eは2019年8月に、X3 xDrive30eは12月にそれぞれ生産開始が予定されている。

(石田励示)

(米国)

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